新食魂島

王様は裸です、と叫びたい夜。

恋空 VS CLANNAD

恋空もCLANNADも00年代後半に流行した作品だ。

 

恋空はJK層、古く言えばなうでヤングなチャンネーのようなおよそ本など読まないであろう知識層によく受けた。

対するCLANNADは、ナードやギーク、言ってしまえばキモオタに大流行、「CLANNADは人生」などという、確かにそうなんだけどなんとも釈然としない言葉もついて回ってきている作品だ。

 

オタク、という人種は自らを理解しないものを嫌悪する傾向があり、キラキラ系の恋空、およびその読者については「スイーツ(笑)」という蔑称をつけていた。

このころから(笑)が本当に笑っているのではなく、煽っているようなニュアンスにかわってきたような気がする。

恋空で繰り広げられる世界はおよそオタクには縁がない、というか縁が持てない世界なので、ある種の嫉妬心をもってオタクは「スイーツ(笑)」と彼女らを呼んでいたと思われる。

 

さて、オタク目線で恋空について触れていこう。

まず主人公のミカはクソビッチだ。高校ではお弁当を食べることが唯一の楽しみで、高校生でSEX、男に暴力を振るわれ堕胎、余命いくばくもない元カレとよりを戻してSEX&妊娠、彼ピッピが死んだけど産むわ、な頭も股もゆるいさせ子ちゃんだ。

周りの人物もヤバイ。すべての人物が物語という名の茶番を回すための都合のいい舞台装置で、主人公を悲劇のヒロインに仕立て上げてくれる。

映画ではガッキーと三浦春馬が主演していたが、制服も着崩さない、メイクもできないような女の子がこの主人公だとはとても思えない。

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いいとこ、こんな感じだろう。

言ってしまえば、恋空は「アホな女のアホな話」とオタクは見ていたように思える。

 

さて翻ってはCLANNADである。

簡単に話の筋を書くと

中学時代、バスケの選手で高校への推薦をもらっていた主人公は父親との喧嘩で肩を負傷、バスケができなくなる

高校を無気力に2年間過ごす。

3年生でメインヒロインに出会う(メインヒロインは体が弱くほとんど学校に来てなかったため面識がない)

ヒロインの演劇をしたいという目標のため奔走する(割と何故感半端ない)

ヒロインと付き合う

高校卒業、ヒロインは留年、高卒で働く

ヒロイン学校退学?&妊娠

子ども誕生、ヒロインは死ぬ。

育児放棄(5年?)

過去にけじめをつけて子供と向き合う

子ども死亡

いろいろ奇跡があってもう一度高校生活をやりなおす(END)

 

最初に言う。この主人公は自分本位のクズです。向き合わなくてはならない現実から逃げて逃げて逃げまくった挙句奇跡で救われてしまいます。

最初にバスケができない現実から逃げて2年、学生の2年という時間は非常に重たいし、そうやって逃げた人間のどこに魅力があるのかは知らないが、主人公に惚れてる別ヒロインがいる。

ふざけんな羨ましいだろうが。

 

さてそんなふてくされをする主人公ははたしてキラキラと輝くはずがありません。そして学力を推して測りましょう。・・・といってもモデルとなってるのがあの筑駒かよ・・・。まあいいでしょう、どのみちクソ野郎のDQNで間違いありません。

 

まわりの人物もヤバイ。二次元作品らしいデフォルメはされているとはいえ、平然と原付で人を轢く奴、人を蹴りとばすのに一切のためらいのない風紀委員、主人公サイドのDQNはいいDQNで、それ以外はクズ。その典型がサッカー部員たちで、そういう人種だとわかっていながら殴られ役の元サッカー部員の助けてやらない周囲。

聖人か菩薩かのようなメインヒロインの親。やっぱり都合がいい。

結局オタクが持ち上げるこれも

「アホな男のアホな話」

でしかない。

 

何だ恋空と一緒じゃないか。

非常に嫌な言い方をすれば恋空を持ち上げる人間もCLANNADを持ち上げる人間の同程度のアホである。

この二つの作品に関する感想を作品別データベースでみると、絶賛するコメントは大抵アホ丸出しの物言いをする。

 

【いいところ】全部!

【悪いところ】ないです!

【評価】最高!

 

だいたいこんなのだ。こんな作品がオタクのメインストリームにあるなどということは非常に私には受け入れがたく。