新食魂島

王様は裸です、と叫びたい夜。

カキに最も合うお酒

皆さんは牡蠣は好きだろうか?私は大好きだ。

といいながら生ガキは一度しか食べたことはないし、オイスターバーにいったことがあるでもない。一度でいいから行ってみたいが、私の家の周辺にはないので絶望している、ああ恨めしや山国育ち。

それはともかく、牡蠣にはお酒がつきものである。

ビール、日本酒、白ワインを筆頭に、シードルなんかも合うと言われている。

以前生ガキを食べた時はビールと合わせた。夏の暑い時期だったし腹を下さないかひやひやしながら食べたのを覚えている。そのときの物は異様に塩っけが強くなにもかけずに食べても問題ないくらいであった。

口に入れると、濃厚で甘い味わいがした。そして鼻に広がる磯の香、最高であった。

残念なのはつるりと一口でイケてしまうのでもっと食べたいとなるのだが財布ポイントがお亡くなりになったので断念した。

そしてビールを流し込んだのだが・・・悪くない、といった感じではあった。口の中はすっきりするのだが、ただそれだけ。牡蠣のうまみを引き出しているようには思わなかった。

それから数年ののち、日比谷公園で海鮮市が立つときくやいなや、両親は私の通院の送りがてらについてきて、東京で働く姉上殿をご召喚めされた。

とはいえ会場に先入りしてたものの、両親の到着が遅かったせいで1時間ばかり寒空で待たされた私は目の前の光景をうらやましく見ているだけだったことと寒さで大層不機嫌にさせられてしまった。(料金のシステム上ナナコが必要だったため)

そんな状況で焼き牡蠣と日本酒をあおる私。

うまい。

うますぎる。

風が語り掛けるまでもなく美味い。

焼いたことで香りは強く歯ごたえの増した牡蠣とその牡蠣からでたエキス、醤油を軽くたらすだけで美味かった。

そして日本酒がそれをきゅっと締めてくれる。

甘口の日本酒が少しぼやけていた牡蠣の味の輪郭をくっきり際立たせ、食べた後に飲むと今度はすっきりと洗い流して口の中を新鮮にしてくれる。

最高だ。

思うに以前の生牡蠣+ビールも、焼き牡蠣+ビールのほうがよいのだな、と思った。

生牡蠣には日本酒の方が合うだろう。

 

いかん、こんなことを書いていたら食欲が・・・