新食魂島

王様は裸です、と叫びたい夜。

青単〇ンポ:MTGパイオニア

皆さんはクロック・パーミッションは好きだろうか?

私は大好きだ。

積極的に殴っていくアグレッシブさ、相手の動きに嫌がらせをするニチャりムーブ、どちらも兼ね備えている。

ドミナリア期のスタンダードに青単テンポというデッキがあった。(この時代の緑単をリスペクトしたデッキも持っているが、あまりのゴリラさに記事を書くべきか迷っている)

優秀なマーフォークと、大嵐のジン

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なんか、闇落ち江頭2:50という風貌だが、これらのカードで殴り、潜水やカウンタースペルで身を守る、執着的探訪でアドをとり・・・

ようするに、ゲームを成り立たせる要素を全て取り込んだ美しいデッキ、それが青単テンポというデッキだ。

ラヴニカのギルド、献身でプテラマンダーという優秀なアタッカーを得、より強化されたこのデッキはドミナリアのスタン落ちまで駆け抜けた(と思う)

 

このデッキの嫌な意味での特徴として、お財布に非常に優しいところがあげられる。

大嵐のジンを活かすには島以外の土地カードを入れる余裕はない、つまり土地はすべて基本土地でいいのに加え、レア以上のカードで、このデッキにあうものが少ないため、大体アンコモン、それこそ100円で買える程度のカードだけでデッキがそろってしまう。

この時期の私はラヴニカのショックランドにお熱で、「単色?つまんなさそう」などと言うタイプのオタクだったので、まず構築意欲すらなかった。

 

さて、モダン以下にはこのようなカードがあった。

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秘密を掘り下げる者。通称デルバーと呼ばれるこのカードは、裏面では昆虫とこの青い服着たハゲとの合体♂後の姿になっており、スタッツも3/2飛行と1マナとは思えないスペックをはじき出している。

このカードを主力にするデッキがかつてのモダンでは存在したが・・・

したが、と過去形なのはすべてこいつが悪い。

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一応共存はできるのだが、1マナ、2/1のスタッツによくわからないインクの染みが2つも付いているモダンホライズン2最強のウッキーエテ吉氏(仮名)

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(パックから出たので7000円で売れてメシウマ)

この2人によって、デルバーさんは見る影も髪の毛もなくなってしまった。

モダンの青黒デルバーで「赤か白混ぜないと弱い・・・」などともにょもにょしてた私には「なんだよこれ、青黒じゃただの劣化にしかなんないし、かといって赤にタッチするとこれ入れない理由ないじゃん・・・」としかならずしばらくはデッキをいじる気さえなかった。

 

しかし、デルバーは滅びていなかった(髪の毛以外)

なんと「イニストラード:真夜中の狩り」に収録が決定、スタンダードとパイオニアでもこのハゲを使うことができるようになった。

そう・・・モダンでダメならパイオニアならいける、そしてあの頃遠目に眺めていただけの青単テンポを組むしかない、そう思った。

どこかに参考になるレシピはないか探したが、ヒストリックのものが多く、なんかあんまあてにならないなと思ってしまった。

 

というわけでデッキレシピがこちらである。

 

土地(20)      クリーチャー(12)  呪文(28)

島     19   プテラマンダー   2   選択      4

神秘の聖域  1   秘密を掘り下げる者 4   考慮      4

           大嵐のジン     4     異世界の幻視   2

           逸脱した研究者   1   執着的探訪   4

           完成態の講師    1   潜水      2

                         呪文貫き    2

                         高尚な否定   4

                         火消し     1

                         非実体化    2

                         任務説明    1

                         金玉漂流在外  2

 

 

逸脱した研究者・・・完成態の講師?

なのは重々承知だ、この2体は秘密を掘り下げる者のメガサイクルとなっていて

秘密を掘り下げる者(表面)が昆虫人間になり(裏面)、その昆虫人間がさらに研究を重ねて逸脱した研究者(表面)となり、さらに研究の成果で完成態(逸脱した研究者の裏面)になる。この時点でもはや自我はなさそうで研究をすることが目的のモンスターとなっている。その様子が完成態の講師(表面)で人間をとらえて実験しようとしてるのを見ることができ、その研究の果てにエルドラージ(裏面)となってしまう・・・

というストーリーが描かれている。

 

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繰り返しつくしたものは1/1の人間・ウィザード(すなわち人間だった頃の自分)を生み出し、それを強制的に虫にする(能力補正と飛行付与で秘密を掘り下げる者の裏面と同じスタッツ、能力)というおぞましい生物で、こんな気持ち悪いのさぞ強いんだろなーとなるところだが、ならなかった。

このカードは100円もいらず買えてしまう、いわゆるクソザコナメクジだ。

なので真面目にこのデッキを参考にする人がいたならば、こいつらは抜こう、枠潰しでしかない。

 

正直、カウンタースペルについてはいくらでも環境に合わせていくべきであろう、というか大体適当である。

任務説明は、特にいれなくてもいいのだが、なんか瞬唱の魔道士みたいな動きがしたかったから入れている。

瞬唱もイニストラードで再録される、と噂があったがどうやら噂止まりのようだ・・・

 

プテラマンダーの採用枚数だが、4枚あるとなかなか順応できずただの飛行1/1でしかなく邪魔だが0枚だとさすがにクロックが足りない、痛しかゆしといったもので、非常に悩ましい。霧まといの川守りとの変更も考えられるだろう。

でも勝っちゃったからプテラマンダーにする。