新食魂島

王様は裸です、と叫びたい夜。

グランドスラム改:パイオニア(MTGデッキ紹介)


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以前投稿した、グランドスラムは個人的満足度No.1のデッキではあるが、サイドプランというのをしっかりと考えてなかった。(サリア一体で完全にドン詰みなのに気づいたのはこの記事作成中のことである)

確実に「上級建設官、スラム」や「語りの神、ビルギ」に対して除去が執拗に飛んでくる、というのは分かりきっているので、除去態勢を付けられなおかつそれを置いてくことでマナを払わず対応できる「無私の救助犬」や「タッサの神託者」へのカウンター対策に「沈黙」を入れ、わずか程度のずらしに「僧院の導師」を入れていた。

しかし、メインデッキの出来の良さに浮かれてしまったせいか、サイドボードを真剣にいじろうとは全く考えていなかった。

そんななか僧院の導師が再録されることになった。

なんだこのハゲ!?全然かっこよくねえぞ前のイラストの方が導師っぽいぞ!という人もいるとかなんだか。

・・・どっちにしろハゲには変わりない。ありがとうウィザーズ、うっかり髪を生やすという暴挙しなくてありがとう。

それはともかく、こいつがスタンで使えると聞いて白単でなんか組んでみるか、と思った。思ったのだが、白1マナのクリーチャーがkszknmkzしかいない上に、こいつの能力を誘発させるにふさわしいスペルもないのでその案はお蔵入りとなった。

しかしこのハゲというのは面白い存在で、

 

①自身も果敢でムキムキになる(おう)

トークンを並べられる(いいね)

トークンも果敢を持ってる(おかしい)

 

マジックにおけるハゲはやりおるマンというのは定説だが、このハゲも例外なくやれるハゲだ。初登場時のスタンでも暴れたらしい。

このカードの特色はスタンをトップにヴィンテージをボトムとしたとき、下に行けば行くほど輝くという点だ。ハゲだけに。

ヴィンテージでは制限カードにも関わらず1枚でデッキアーキタイプを作り上げるほどで、もはやこれは最強のハゲといっていいだろう。

そのくせ、2023年のスタンではピッタリと合うカードが少なく、それはパイオニアでも同じようで、採用の実績というのを私はとんと見たことがない。

そう考えると、私はこのハゲに愛しささえ覚えてきた。お前は本当はやれる男なんだ、輝ける舞台がないだけなんだ、いいぜ残りの毛もぶっ飛ばす勢いで俺がお前を真のハゲにしてやる。

 

とはいったものの。白1マナの強化スペルをいくら撃っても連打できないとこいつのスペックは活きない。そしてシステム上の大問題として、トークンは速攻をもたないから、トークンはいっぱい出したいけど、出すと次のターン果敢を誘発させる呪文がなくなるという点がまるで解決不可能な難問だった。リソースを使えばリソースは減る。当たり前の話だがそれではこいつは立ち行かない。

キャントリップ・・・赤の攻撃補助的なスペル、青のドロースペル、以前試した感じだと無限に気持ちよくなるにはかなりの運が必要だった。

しかし、この激しいジレンマはグランドスラムをいじる、という名目のその完成度に酔いしれていた時のことである。

実は以前組んだ時に入っていた、「変異の波」というカード。

相手のカードも戻せるので決して悪いカードではないのだが、青のダブルコストという点が、土地を消化した後「霊体のヤギ角」で青ダブルをねん出する6マナ分の稼ぎが必要なのがものすごく引っ掛かっていた。

 

なんか都合いいカードないかな、と探していたら出会ったのがこれだ。

 

横でみづらい。日本語に直すと、雲遊+萍寄(うんゆう+へいき)というカードだ。へいきのほうはひょうきとも読むらしい。ちなみにどっちの読みを使っても通常の変換では出てこないのでクソ面倒だ。

なんと白と1マナで自分のカード限定だが好きに選んで戻すことができる。なんだこれ完璧じゃないか、ヤギ角自体のキャストで1マナがでるので都合3マナ分のビルギ捻出があればいい。完璧か。

使用用途は雲遊だけになるだろう。でもそれだけでない使い方もできそうなのが魅力的だ。

早速私は晴れる屋のデッキ検索の項目に赴き、登録しておいたレシピを改造した。ついでにかなりキツキツだった土地を見直した。(なんであんなにひどかったのかはわからない)。

 

そして先ほどまで話していた僧院の導師をこのデッキのサイドボードから生かせるように改造した。

www.hareruyamtg.com

 

それがこのレシピだ。

まずサイドの15枚、4枚は僧院の導師で確定だ。

ゲームプランがビートダウンになるので、ライフダメージを詰める「爆片破」も4枚、

こいつはあえて最小限サイチェンで相手のサリアをぶっとばすのに使える(だろう、なんせ一人回し用に作ったデッキなので対戦相手の存在はあまり考慮してなかった)

 

2枠は雲遊+萍寄を追加することにした。

軽く戻せて二枚引けば4マナ帯で2回打てるので、

残った5枚だが最初は「アーティファクトの魂込め」、トークンがさっさと殴れる+

パンプ目的に「授業初日」を入れていた。

「授業初は、基本的に撃つタイミングがなかった、気持ちよくなるとトークンが1ターンで10体並ぶようなマナに余裕があるシチュエーションでしか撃てず、カードの仕様上先打ちする必要があるが、そうするとトークンが5体くらいしか並ばずそれでも強いけど役に立たないときの方が多かったので外した。

 

魂込めはビートダウンと相性はいい・・・のだが、おそらくそれなりにキレイに回った場合、大量のトークンを並べられるのに魂込めしたのを戻すのはもったいないような気持ちにかられるし、手札に導師があって次のターン出して、装備品をだしトークンを並べようとするために、装備品を出し渋ると、魂込めしても召喚酔いしてて殴れないデメリット、メンタルダメージを考慮しさらにスペースが15枠しかない以上外さざるを得なかった。

 

まず第一に僧院の導師が引けないとなんかわけのわからない装備品をだしてスラムでいっぱいドローしてるだけのおじさんになってしまう。かくなる上はドローソースに頼るしかない。

選択肢は3つ、「安堵の再会」「身震いする発見」「信仰の繕い」

 

①安堵の再会 マナ拘束が一番緩い、打ち消されたら血を吐く。

 

②身震いする発見 マナは拘束されるが、打ち消されても手札が死なない。ライフ回復    

         も偉い。

 

③信仰の繕い 引いてから捨てられる。青マナを消費するのがなんか引っ掛かる。フラ 

       ッシュバックつき。

 

カードの性能だけでいえば信仰の繕いが一番強い。ただメイン戦において青マナを消費するのは逆説的な結果を撃てる回数を減らしかねず、なによりビルギから生み出されるマナは赤限定なので、土地が全部寝ている時に打てないのがとても厳しい。

 

第二に、ビートダウンをするうえでは、導師のトークンも強いが、トークンを並べる際の装備品投げによる果敢をもう少し生かすべきだということだ。

すなわち先置きしておける果敢クリーチャー、ということで僧院の早槍を採用している。

 

実際に回した感じだと

2ターン目スラムを出す→装備品をだして導師を引きにいく、持っているのなら温存→3,4ターン目には導師をだして装備品を並べる、3体はトークンを並べたい→「逆説的な結果」や「雲遊」でカードを回収し装備品を再び投げ果敢を6回くらい誘発させる→4体くらいで30点くらいパンチ

 

大体6キル、理不尽に強ければ4キルになる。大体サイド前のコンボとキルターンは変わらないので安心。

いい感じに回る確率は、導師を引ける確率とほぼ同じ、引ければ大体強い。

 

いかがだろうか?みんなももっと狂おう

 

最新記事追記。

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