新食魂島

王様は裸です、と叫びたい夜。

カードゲーマーのイカれた金銭感覚

無惨様もカードゲーマーはいかれてるっていってるから。

 

私はカードゲーマーだ。

小5の時に友人に誘われて買った遊戯王のパックを皮切りに、今でも遊戯王、3年前からMTGを始めたクソナードだ。

ちなみに遊戯王カードを初めて買う際、いい子ちゃんの私はママに

「買ってもいいか」

と聞いた。

 

ママは

「1パックだけよ」

といった。

 

私はその言いつけを律儀に守り、1パックだけ購入しスカをひいた。

それからしばらくして、コンビニでパックを買っている私がいた。

ママが買っちゃダメと言ったのに、買ってしまったので、開けたパックの残骸はクローゼットの奥のおもちゃ箱にぶちこんでおいた。

もちろんしばらくしてバレる。

そうしてママはわるいこの私にこう言った。

「どうせすぐやめるのだから買っちゃいけません」

 

母は、おそらく、パパにマフラー作ると言って毛糸だけ買って逃げた姉、合唱班から逃げた姉を先例だと思いこういったのであろう。

 

そして今、母は私にこう言うのだ。

「お願いだからカードは辞めて」

知らん、と32歳の私は切り捨てるのであった。

 

さて自分語りはこれくらいにして、カードゲームというのはやたらに金がかかる。

常に最新のアップデートを希求し、自らのデッキをより強くより良きものにしようとするのだから当然だ。

カードゲームは

与えられた環境で、いかに自分が踊れるか、という

リアルライフで問われる厳しい課題を、ゲーム、娯楽という形で楽しむことができるためのツールだ。

デッキ、それも一線級のデッキを組むためには、とてもパックをちまちま買っているだけでは間に合わず、カードショップ、通販を用いる必要がある。

んなアホなと思われるかもしれないが、よく考えてほしい。

 

カードゲームにはカード毎にレアリティがあり、ボックスで買ったとするならば、そのボックスごとに封入率が定まっていて、さらに欲しいカードが必ず入っているとは限らないのだ。一言でいえば非効率だ。

 

もしあなたのパートナーがカードゲームにはまっていてそういった店舗を利用するのならば。

パックを無駄に買うよりましと思おう。制御したいのならば月額の上限を提案するといいだろう。ちなみにカードを買わせないと呼吸困難を起こし、最悪の場合死に至るので気を付けてほしい。

 

さて先ほど私はパック買いは非効率だといった。

私にとってパック買いはガチャ欲を満たすための道具である。偶然にいいカード、欲しいカード、高額カードが出たらうれしい。そのためのものだ。

貴方は、一般的に見かけるガチャガチャにいくらまで出せるだろうか。

間違っても5桁にはいかないだろう。

よくて1000円、ソシャゲのガチャなら3000円、出せてその程度だろう。

 

だがカードゲーマーは違う。

一箱3000オーバーのカードのボックスをジャブジャブ買う。

もしかしたら、ショップや通販の中古は嫌で、新品が欲しい主義者なのかもしれないし、それともショップの効率より非効率に身をゆだねるのが好きなマゾヒストなのかもしれない。理解不能だ。

私に言わせればただのギャンブルジャンキーと大差ない。

ジャンキーがパッキーに金額をぶち込むのと同様だ。

快楽への衝動が強すぎるのか自律がパーなのかは知らぬが。

 

さらに、悪いことにシングル買い、ショップでカード単体を買う時にもそのイカれた貨幣概念を見せてくれる。

曰く、1万円のカードが9千円で買えたからアド、だそうだ。

 

単価考えてくれ。

いや、わたしにもそういう側面はあるのだ。3千円のカードが傷アリで2千円切ってる!買い!という衝動に身を任せて購入したこともある。

いやもう、紙一枚に千円超えてる時点であたおかだから!

なんでたかが遊びにそこまで金を掛けねばならぬのだ。(そこにそういう値がついてるからだけど)

一般的な認識からすればカードゲームというものの立場は高くない。むしろ地を這っているだろう。

せめて、2千円超えるのなら躊躇してくれ。ブルジョワじゃないんだから。

 

ちなみに今のたとえで使った傷アリ2千円のカードだが、それを買った翌週、構築済みデッキにレアリティを下げて収録と相成った。そのため、書籍付属でもう手に入らない、という一点で価格を保っていたそれは一気にその相場価値を失った。クソが。

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