前回は惑星のかけらまで。
④Crispy!
wikiによると、売れるように作った、だそうだ。商業主義の犬め、といいたい気もしなくもないし、まずは売れて曲を聞いてもらうところから、と言われればそれもそうで。
3曲目、裸のままでは6thシングル、その次が君が思い出になる前にで、つまり裸のままではrecycle hitにはギリギリ収録されないというちょっと悲しい曲だ。
やはりwikiによると売れ線を狙ってマサムネさんもいけると思ったそうだが
売れなかった。
歌詞をみるとスピッツらしからぬ、つまり一般的に想像されるスピッツ像たる思いっきりベクトルが前に向いた曲で、かといって曲調はまさにスピッツなので、なんともいえないちぐはぐ感を感じてしまう。
しかし7thシングル以降はきっちり当時のポップスのメインストリームにのるあたりさすがだなと思う。
スピッツ的にはフェイクファーは暗い曲が多いらしいが、個人的にスピッツの中で一番暗いのはこれだと思う。
オーロラになれなかった人のために、のストリング感がまだまだ残ってる。
④空の飛び方
がっつりロック曲と、キャッチ―なのにねじ曲がった感のあるポップス曲。
恋は夕暮れから不死身のビーナスの流れ、大好き。
・・・でもあんま聞いてないんだよなこのアルバム、なんでだろ。
⑥ハチミツ
しょっぱなから変拍子、なのに王道ポップスのハチミツがお出迎えしてくれる。ラストのドラムがお気に入り。
どの曲も、タイトルと音作りが一致するので、見比べながら聞くと面白いかも。
トンガリ’95は歌ってても楽しい曲だと思うのですが、「尖っている」連呼で息が持たないのでダメです。
しかし、戦闘機よりもあからさまな君の声、ってすごい比喩だよ、すごいよ!
前にも言った、チェリーがどうしてもノイズになるアルバムです。
ドラマの主題歌をスピッツが依頼された際、このアルバムの初恋クレイジーを提供しようとしたら新曲で頼むと言われたそうだ。
何か初恋クレイジーに不満が、不満があるというのかね!!!
でもそれを通すとスカーレットがなくなると考えると何とも言えない。
言いたいことは大体上の記事で言ったのでそちらも見てほしい。
実は私、これ以外のスピッツのアルバムはCDレンタルだったりする。
⑧フェイクファー
マイフェイバリット。本人たち曰く、「暗すぎた」だそうだ。そんなことないと思うけどな。
かわいいのにどこか苦い。そんな言葉がぴったり。
サンダル履きの足指に見とれた小さな花咲かせた、あれは恋だった。←最高か?
マサムネさんのちょっとした、何の気なしのさりげないしぐさに恋という感情を見出す素敵さ、もう素敵。俳句の夏井先生もこれには脱毛してくれるでしょ。
個人的には、スピッツというエッセンスを一番搾りこまれているのがこのアルバムであり、表題曲でもあるフェイクファーだと思います。
以下、続きます。