新食魂島

王様は裸です、と叫びたい夜。

エアーバトル

ある配信者、彼の配信を見始めて10年たつ、そんな虫統一プレイヤーがつべで配信をしているので、よくお邪魔させていただいている。つべでは「しょくたま」ではなく、T.MATなのだが、大体空気の読めてないアホなことが言っているので特定は容易だ。

そこでこんなコメントがながれていた。

 

「日本の女は権利ばかり主張しすぎている」

「イケメンばかりモテる」

 

・・・正直あまりのバカさ加減によく覚えていないが、女性がどうのこうのと文句を言う内容だったのは確かだ。

コメントから漂うモテない男オーラも残念さを引きただせる。

正直な話、このコメントから発せられる、発言者のブサメンオーラが半端ないと思ってしまうのは私がひどい人間だからだろうか。

イケメン氏ね、のシュプレヒコールは半分笑いながら言うから許される(許されているのか?)のであって、ガチな表情で言われても「お。おう・・・」としかならん。

 

ここで私は落ち着いて考えるのだ。このいかにもイケてない、5chに張り付いてそうなコメント主の周りに女性はいるのだろうかと。

ちなみに私の顔はいかにも5chに書き込みしてそう、だそうです。

 

どう考えてもママしかいなさそうだ。

つまりこのブサメン(推定)は存在すら認知していないものを、見聞きした情報だけで勝手に断定しエアーバトルを繰り広げているわけだ。

そりゃモテないだろうなぁ・・・

 

さてこのエアーバトルだが、近年では随所に見かけられるようになった。

芸能人が不倫をすれば

「許されない、道義的責任を負うべきだ」

殺人事件があれば

「犯人は死刑、残された家族を思えば当然」

「殺人犯を弁護する奴は金に魂を売ったクズだ」

有名人が死ねば

「ご冥福をお祈りします」

 

いや最後のは悪いとは言わないけど、なぜか、ぶっちゃけてしまえば赤の他人の出来事にバカ丸出しで熱くなっているのが不思議でならない。

まわりから賢いと思われたいのか、いいからお前は今日の夕飯のことでも考えろよ暇なのか?と思えてしまう。

クソナドというクソアニメを褒め称えるクソオタクのクソレビューが

「〇〇話は感動しました!泣きました!☆5つです!!!」

「良いところ:全部 悪いところ:ないです 総評:最高!!!」

 

などといった、過程をすっとばし結果だけが残るキングクリムゾンなのを考えると、この馬鹿らしさも少しは説明がつくだろう。

 

許されない。誰に?

 

殺人犯を弁護する奴はクズだ。法律で決まっているのに?

 

ご冥福をお祈りします。故人と何かご関係が?

 

私は基本的に「人間は他人の気持ちなんかわからない」というスタンスだ。だからこそ正しく察してもらえればそれが喜びとなるのだと思っている。

だからこそ、「私は君のことがわかるよ」と言わんばかりにわかったような口をたたく人間は嫌いだし、間抜けほどそういった傾向にあると思う。

こうした考え方は主観性を排除しようとした結果なのではないだろうか。

本人的にはものすごく客観的なんだろうけど、残念なことに思考力、知識がついていかずただ世間の常識的にそうなんじゃね?的ニュアンスの、それらの発言は醜悪で、何より退屈だ。

御世間様は客観的であることを是とするが、客観的であるということは退屈の裏返しだ。客観的なことは、誰もがそう思うし誰もが知っている。

ただただ無臭だ。

エアーバトルをする人間の臭いだけの発言も勘弁だが、匂いがしないのも耐えがたい。

もっとドリアンなり、くさやなり味のあるコメントが見たいものである。