私がTCGをはじめてはや20年、といっても箱買いや通販を使ってカード収集をしだすようになったのはここ5,6年のことである。
過去に価値があったが改定やカードプールの進化で値下がったカードもあれば、逆に上がったカードもある。
もちろん上がったカードはそんなに多くないため基本的には出費一方だし、そもそもTCGを売ろうにも、数年前までは最近は行っていないカードショップかB〇〇KOFFしかなく、そのお店はどうにも買取オナシャスとは言いにくい雰囲気なので、カードを売ることもなくただ古くなって価値が下がるのを見るしかなかった。
さらに言うならその店舗では4年前はじめたMTGを売り買いできなかったので、いやー〇〇屋さんあざーっすと言わざるを得ない。
とはいえ大量のカードを買い取ってもらうには〇〇屋は基本的に店の人がワンオペをしてる都合上頼みづらい。
そこで大量の買い取りは通販の業者に頼むことにしているのだが、今回はそこで虚仮にされたという話である。
19年、3月末。
あの時自分が何のカードが欲しくて金が必要だったのかを覚えてはいないのだが、とにかく何か欲しかったというのは確かだ。それも複数枚。
デッキを一度考えると、早く組みたいと思ってしまうのはカードゲーマーの性だが、その時もそれなりに何かデッキを組みたいと思っていた。
そんな中
このようなサイトをみつけた。のぞいてみると、所持しているカードの中で500円近い買取をしてもらえるものを見つけた。
安かったころ、テキストを読み間違えて買ったジャンクスピーダー、組んだはいいものの全く使わなかった魔轟神シンクロ(一発変換)、MTGのカードもそれなりに。
サイトによるとホビーコレクトに頼めば段ボールを送るとのことだったが、待つのもバカげているし、そこまで量もないので、相場としては7000円くらい?のカードをスリーブに詰め込み、それなりの厚さ、重さになったものを封筒にぶちこみゆうパックで送り、wktkしながら買取完了のメールを待った。
2週間ほど、たった。なしのつぶてである。
3週間、たった。何の連絡もない、いやいやきっと立て込んでいるんだGWもあったし。
もしかして、段ボールを頼まないと買取依頼にならないのかと疑心暗鬼にもなったが、指定された送付方法をしているのだから大丈夫だろうと思っていた。
そして5月になろうともする、昭和の日を過ぎたころ、私はホビーコレクトの方に電話をした。というのも商品到着のメールもなかったので、さすがに届いてないという事はないだろうと確認の意味で電話した。しっかりゆうパックの番号控えていた俺、偉い。
そして、彼らが受け取っているのにも関わらずそれを確認していなかった買取依頼品だと認識せず棚かどこかに放置していたとのご回答をいただいた。
そうかそうだったのかよかった届いてたんだ、と本当はブチギレたい衝動を抑えつつまずは安堵して紳士的な感情を得ることにした。
では買取査定よろしく、ASAPにね。
とクールに私は、電話の向こうのお姉さんにお願いした。
お姉さんは申し訳ありませんでしたと謝罪してくれた。
それから2週間である。なしのつぶてである。
私という人間は薬なしでは真っ当にすら生活できない精神病患者だが、その私が、今日こそは来るだろう、今日こそは来るだろう、とある種の強迫概念を抱きながら過ごした2週間というのを皆さんはご想像いただけるだろうか。
今度こそは紳士的にはいられず、再び電話。
担当者は男だった。
「あのー木下ですけど査定の結果まーだ時間かかりそうっすかね?」
「管理番号をお願いします」
「〇〇です」
「はい、それでしたらすでに査定結果をメールさせていただいております」
「そうですか」
正直、待っている間、毎日、というか3時間に一度はメールチェック、迷惑フォルダもチェックしていたので、届いてないなんてことはありえない。送ってないだろこれ。
「あの、メール確認、迷惑メールとかのほうもしたんですが、ないですね」
「もしかしたらメールアドレスが違うのかもしれません」
「そうですね」
確かにありえなくもない展開だ。ご存じの通り私の字は掃きだめの中のゴミだ。
「メールアドレスは〇〇@〇〇でよろしいでしょうか」
「あれ、あってますね」
「じゃあ口頭でお伝えしますね、1500円です」
「は??」
私という人間は「は???」という言葉を基本的に発しない。あまりにも人をバカにしているし、言っている人間がバカにしか見えないからだ。
そんな私がレアに発した「は???」は多少憎悪がこもっていただろう。実際声は震えていた。
「え、すいません、買取の内訳教えていただいてよろしいですか」
「わかりました送信しますね」
「ありがとうございます、あ届きました」
そのメールはしっかり正規のメールフォルダに届いていた。やっぱ送ってないだろこいつら。
さて、そのメールのエクセルファイルをみると、本来値がついているであろうカードがその他大勢扱いにされ、1000円買取(割と相場)1枚と350円買取(相場)とその他大勢が150円という扱いであった。
もちろん納得など行くはずがなく
「あのキャンセルします」
「そうですか、では送料そちらもちでゆうパックで送りますね」
「はい(〇ね」
それから1週間、財布の残りが1000円の私にゆうパックが送付されてきた。700円が消えた。
最初に送付してから2か月である。俺の怒りは超ド級砲塔グスタフマックス昇天盛りに達していた。ただでさえメンタル弱者の私が、19年の異様な暑さに体を削られている時に、このようなストレスを受けなければならないのはなぜだろうか。
送り返されてきたカードを確認する。
やはりこれらのカードに値が付かないなんてことはおかしい。状態だってそんなに・・・いや一枚ぼろっぼろのビッグワンウォリアーを送ったが、それにしたって基本的に状態普通のレアカード、ありえないだろ・・・
釈然としないままそれらのカードをMTGは〇〇屋、遊戯王はB〇〇KOFFに買い取りを依頼した。
多少カードを足し引きしたとはいえやはり金額は7000円ほどになった。
おかしい。
おかしすぎる。
俺は考える。
召し上げのカードはそれ一枚だけをスリーブに。レッドアイズもそうだったような気がする。
その他のカードは雑多にスリーブに詰めておいた。ジャンクスピーダーも確かスリーブの中だった気がする。
・・・もしかしてだが。
このくそホビーコレクト、スリーブの中身すら確認していないんじゃないか?
怒り心頭、今の私は阿修羅すら凌駕する存在だ、遊戯王の阿修羅は相手モンスター全てに攻撃できるが、できることなら奴らの頬を全力でたたいて回りたい、そんな怒りを覚えつつ電話番号を押す。
出ない、受付時間外だとか抜かす。黙れ、出ないと潰すぞ。その日の23時の私は烈火のごとく燃え上っていた、心頭滅却もくそもなくいら立ちながら就寝した。
翌日、怒りのあまり全く眠れなかった羅刹(わたし)は、ゴミホビーコレクトに電話する。正直怒りの業火に身をゆだね、電話に出てくれやがったクソ野郎の耳を粉砕してやろうかと思ったが、電話口に出たのが女性だったので
「あの〇〇と申します、先日買取キャンセルしたものの件でお電話させていただきました」
女性には常に紳士的であれ、って偉い人が言ってたからね。
「はい、どういったご用件ですか?」
「先日そちらに送ったカードがあるんですが、そちらはカードごとにスリーブに入れろ、とかスリーブをせずに送らないと査定しないとかじゃなくて、送られたものは全て査定していただいているんですよね?」
「はいその通りです」
「いえ先日送ったカードなんですが、そちらでは1500円と言われてとても納得できなかったんで送り返していただいたんですよね。それで自分で別の買い取り業者さんにお願いして買い取っていただいたところ、7000円くらいにはなったんですよね
(そちらの買い取り基準どうなっているんですか?ばかなんですか?と最初思ったんですけど値段が付いたカードの相場みるとそうでもなさそうなんですよ)
で考えてみたんですけど、もしかしてスリーブの中身すら見ずに買い取っているんじゃないかとそれで配送料とられるのは納得いかないのでできれば返していただけると、(というかお前ら人を一月そっちのミスでまたせて、さらにちゃんと査定しないとか人をバカにしているのにもほどがあるだろ謝罪と賠償を請求すっぞなめてんのかこら)」
もちろん()の中は妄想というか本当は言いたかったけど飲み込んだことである。
そして・・・
一週間、また一週間待たされてようやく送料がかえってきた。
そして、謝罪のメールどころが本日返金いたしましたのメールすら、こない。
振り返ろう。
3月末に送ったカードを5月の連休前までスルーされ、
電話をしなかったらそのまませしめられていてもおかしくはなく、
送られてもいないメールを見てないんですかと言われ、
送ったカードのスリーブの中身さえ見ず、
返金は遅く、
謝罪の一本もよこしやしない。
ホビーコレクト、見てるか。クソが。でも電話口のねーちゃんの声がかわいかったから許す。