新食魂島

王様は裸です、と叫びたい夜。

美少女の太もも(魔女の旅々):アニメレビュー

正直このアニメを見始めたきっかけはイレイナさんの見た目がタイプだったからである。

銀髪に紫がかった青い目、黒を基調とした魔女ハットに魔女服、そしてスカート!スカートからみえる健康そうな太もも!エロい!
いやまあこの方と被って仕方がないのだが

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・・・露出度が違うか、まあどっちもエロイからいいや!!!

 

さて、今作は何かと「キノの旅」と比較されいているようだ、ただ私としては「人類は衰退しました」の方が近い気がする。ゆるふわヘアーの毒舌ガールだし。

妖精さんチートのわたしちゃんに対して、イレイナさんは魔女というチート、調子に乗りやすいところも共通している。

この二人の妙な人間臭さが私は好きです。きっと本人たちからもいいにおいがするのでしょう。

 

今作における話の作りは、「魔女旅に出る」→「魔女、いろいろ経験する」→「魔女、師匠と邂逅する」→「魔女、いろいろ経験する」→「魔女、タイトルを回収する」

となっていて、特にタイトル回収のエピソード(つまり最終話)は非常に面白かった。なるほどだから旅々なのねと納得させられた、正直ただ変換で出しにくくするための嫌がらせかと思ってた。

 

この話においては魔女とはすなわちチートであり、大概の困難というのはなんでもなく解決できるものだ。悪役に捕らわれてもあえて捕まってアジトに忍び込んでそこで英国無双キメたりもできるくらいだ。

そうなると戦闘で話を盛り上げるのは不可能なのだが、しっかりと無双にいたるまでのキャラの掛け合いで盛り上げてくれるため、俺TUEEEEEを見せつけるだけの駄作と違い、結果的に俺・・・私TUEEEEEEの方がいいか、私TUEEEEEEEEEEになっている。

 

今作においてイレイナさんはイキリ女などという称号を一部の視聴者から得ていたようだが・・・それは少し違うのではないかと思う。

イキリというものには、その行動を担保するだけの裏打ちされた実力がない上に、その行動が客観的に見ても正義とは言えないのに、行動する側がそれを正義だと思い込んでいなければならない。

対してイレイナは別に自分が正義だとは思ってもいなく、自分がしたいように、自分が決めた線引きを超えないように行動しているだけだ。そしてそれによっておこる諍いも自分で解決できるという自信があるだけのことだ。

3話で、魔力の満ちた花を燃やしたことで街一つ(国一つ?)が滅んだことをなんとかしようとしなかったのは身勝手だという意見も、おそらくそれを解決するのには時間がかかりすぎ、それは旅人である自分の本分を逸脱することを考えればひどく妥当だ。イレイナが非道だというのなら2話のサヤの話は成り立たなくなってしまう。

いやまあワインの時の話は間違いなく逃げたんだろうけどさ、うん酔っ払ってハイになりすぎて灰にしちゃったわね、じゃ恥ずかしくてその場を去りたくなるよね。

 

あえて欠点を上げるなら、さすがに序盤の3,4話でバッドエンドストーリーを持ってくるのは重たいような気がするし、そもそもバッドエンドがバッドエンドすぎるうえに、キャラクターの感情がわかるとおもすごくきついものがある。かと思うと次の話ではケロっとしてるのでなんかイレイナさんがサイコパスにみえてくる、おそらく原作エピソードを飛ばしているので、ちょっと落ち込んでる話もあるんじゃないかと思う。

原作小説をCHECKだ!!!

 

総評:俗物なイレイナさんが魅力的、キャラ推しで見れる人にはお勧め。