新食魂島

王様は裸です、と叫びたい夜。

まずは書いてみんとて

書くことがない、ではお話にならず。

とりあえず自分の自覚している癖についてでも書くとする。

 

私という人間は、「とかくディスる」というのが悪癖である。

皆がパズドラパズドラ!と言っている時期には、あれのパズルの何が楽しいんだ、パズルの腕よりガチャで出たキャラの性能で遊んでいるだけじゃないか、ガチャドラだよ、などと言っていた。ところでその当時パズドラパズドラ叫んでいた諸氏は最近ではオワドラと化したらしく、まったくその話をしなくなった。当の私はというと、これはパズルもなければドラゴンより神が強いらしいな、何がパズルアンドドラゴンズだよ、ただのスキルアンドゴッズじゃないかと、性懲りもなくディスり続けている。

そも私という人種はソシャゲというものが、なめくじにとっての塩レベルで嫌いであり、自分がやっているポケモンぷよぷよ仲間数人と会った時、こいつらソシャゲと風俗とパチの話しかしてねーな他にする話題ないのかよと心の中で毒づいていたものだ。

とはいえ、ソシャゲでバランスブレイカーがでた!とかそういった話は大好物、完全な野次馬クソ野郎となるのだからたちが悪い。

一応今はプリコネだけやっている(なかよし部尊いですわ)が、まあ・・・

 

高校生の時、大学入試を受ける際に必要な調査書が余ったのでどんなこといって無理やりほめてくれるのかな、と思い、のぞいてみたところ、批判的精神にあふれると書いてあった。

なるほど、これを辞書通りに取るのではなく文字通りに受ければその通りだ。私はなんにでも噛みつくし。

とかく分析するというのが私の好むところで、そしてディスるのもの好むところであるが、私とて昔からそんな人間であったとは思わない、思いたくない。

 

別にそんな自分が嫌いとかそういうのではないのだが・・・

 

考えるにきっかけは一つだ。

大学3年、教育実習を終えた私は、NCNC動画に違法アップされていた「Top gear」の動画にドはまりした。

ご存じの方はもう察していると思うが、あの番組は、ジョンブル3人衆が車を真面目にレビューするよりも、彼ら3人の罵りあいがとにかくすさまじい。ライミ―共は皮肉が好きだというのは知っていたが、彼らはありとあらゆる角度から、気に入らない車、気に入った車であっても他の2人が乗っていればそれも、もちろん彼らの中でもおディスリ遊ばせられる。

どんなものかというと、

 

ある英国産の車を彼らが嫌いなフランスの大統領夫人のものだといったりピアノを落としたりだ、

 

わざとドアパンは当たり前、

 

旅企画では空調を壊す、

 

共和党支持の黒人が多いアメリカ南部で民主党のヒラリークリントンを大統領にとペイントした車で走る、

 

現英国首相たるボリスジョンソン(当時ロンドン市長)がゲストに来たときは、クソ邪魔な二階建てバスを追放するのはいつかと聞く、

 

日本に来たときは、ガソリンスタンドのねーちゃんが英語がわからないのをいいことに、君のアソコを観察しちゃうぞ、と鳥類学者のお面をしてセクハラ

 

枚挙に暇がない。しかし、なかよしこよしいい子ちゃんの日本の番組にはない強烈なジョーク、ディスり、BBCの撮影スタッフによる超美麗な映像、ハンマーとパワーは最強理論に私はメロメロになった。

 

ゲストも半端ない。英国内の有名人から、トム・クルーズ、AC/DCのブライアン・ジョンソン、そしてウサイン・ボルト。彼らをクッソ安い鈴木リアナに叩き込みタイムラップレースをさせるのだ。

 

なにより、今の日本の番組にはない「人」をみせるのではなく「映像」をみせる、キャスト全員で作品を作っている感はすばらしい。

 

・・・のだが、私はあまりに魅せられすぎた。口調まで彼らのおディスりが移ってしまったのだ。中学の時唐沢版白い巨塔が放映されていたが、その時原作を読みすぎたせいで、給え口調が移ってしまったくらいには影響されやすい私だ。

そして大学3年というのは私にとって、かなり大きな思考の変化が起きた時ではあるのだが、それはまた別の話なのだが、しかしその思考の変化とは評論癖であり、今もまだそのままである。

おディスり癖と評論癖、これが複合した人間のクソ面倒くささはここまでお読みになった方にはご理解いただけると思う。

今ここに書いてある文、何か堅めかしいまるで英文を訳したような文も、やはりこの番組の影響だろう。

 

さて、今日は何をディスろうかなどと最低の発想を抱きながら日々抱く、このブログとは悪意でできているのではないだろうか。